吉村誠ブログ「いとをかし」

元朝日放送プロデューサーで元宝塚芸術大学教授の吉村が、いろいろ書きます。

2017-01-01から1年間の記事一覧

今こそ読まれるべき小説、「ことばと生活」を巡って

吉村の第158回芥川賞はこれ! 芥川賞の候補作の中に『おらおらでひとりいぐも』という小説が入っていたので、気になって読みました。 で、で、で、です。 素晴らしい!です。 小説という形式で、こんなに見事に「ことばと人生」のありようをつづった文章に久…

M-1補足と、朝日放送スキャンダル

「M-1グランプリ」の余波が、まだ色んなところで続いていますね。 僕も、創設プロデューサーとして、前回のブログで今年の「M-1」について思うところを書いたのですが、その後、教えている大学生たちからたくさんの質問を受けました。 で、その応答の中から…

M-1グランプリ――M-1史上最高の面白さ!でした

12月恒例の「M-1グランプリ」今年は格別に盛り上がりました。 決勝戦での最後の審査員投票が「4対3」というのも実に劇的でした。 そして、放送が終わった後も、他のテレビ番組やラジオや週刊誌などでその余熱がいまだに続いていますね。 僕も、数日前に…

「どの口が言うとんねん」――テレビ出演者の精神的堕落

前回のブログで、NHK「クローズアップ現代+」のディレクターさんを始めとするテレビ制作者たちの精神的堕落について書いたのですが、今回はテレビの出演者の精神的堕落について書くことにします。 週刊文春12月7日号に載った「宮根誠司・隠し子の母激白」と…

日本のテレビメディアのあり方を批評する

新聞の書評欄や文化面で取り上げられて気になった本があると、その新聞記事を切リ抜いてストックしておく癖があります。 決して、その全部を読み切ることはできなくて、多くはストックファイルの中で眠ったままになるのですが。 で、そのファイルの中にあっ…

2017年・テレビドラマ総括 最優秀作品はNHK『ひよっこ』

11月の末で、少々気が早いのですが、僕なりの2017年テレビドラマの「評価まとめ」をしておきたいと思います。 と言うのも、気になっているドラマの初回スタートを見届けたので。 この秋冬ドラマで僕が最も期待していたのは、実はNHKの金曜夜10時『マチ工場の…

中村鋭一先輩のこと

全日本レベルで「エイちゃん」と言えば「ロックの矢沢永吉」のことでしょうが、関西圏で「エイちゃん」と言えば「六甲おろしの中村鋭一」のことなんですよね。 その「鋭ちゃん」こと中村鋭一さんが、11月6日に亡くなられました。87歳でした。 関西のスポーツ…

トークイベント「ときを掬ぶ」レポート

2017年9月19日~10月1日、アートスペース虹でcross border works 遊糸による「ときを掬ぶ」展が開かれました。9月26日には良恩寺でトークセッションもさせていただきました。トークセッション中にはTwitterで実況したのですが、それをまとめたものをこちらで…

吉村的流行語大賞は……

近頃、世の多くの人もすなるブログといふものを、我もしてみんとしてすなり。 てな訳で、今日から、吉村誠ブログ「いとをかし」を始めます。 もともと友だち仲間としゃべる時に、話の終わりに「そうであることよ、いとをかし」 なんて言ってたのを看板にした…

このブログについて

元朝日放送プロデューサー、元宝塚造形芸術大学大学院教授の吉村誠のブログです。 よろしくお願いします。 現在、 同志社女子大学や関西看護医療大学で非常勤講師(マスコミ論、看護と芸術など) 著書:『お笑い芸人の言語学』(2017)ナカニシヤ出版 寄稿:『現…